2019年度、居住支援事業の一環として、母子世帯・女性と住まいに関するセミナーを2回実施しました。
第2回は、広く一般を対象に母子世帯が抱える住まいにまつわる困難と、それを解決できる一つの手段として「資産活用+社会貢献」の提案を行いました。実施概要は以下のとおりです。
第2回 居住支援セミナー
「母子世帯の住まいを考える」
第1部:「母子世帯と居住貧困 ~18年にわたる研究からみえてくること~」葛西リサ氏(立教大学研究員)
第2部:「空き家、空き室を利用した資産活用と社会貢献~東京における取組の実際~」小山訓久氏(NPO法人リトルワンズ代表理事)
日時:2019年12月7日(土) 13:30~16:00
会場:JR新長田駅前ピフレホール
参加者:41名 (行政関係者、不動産屋、支援団体、一般など)
参加者の声(アンケートより)
- 参加動機
- 相談で住まいと就労は同等に悩まれている。
- 家政学部に在学しており住まいについて、家族について広く勉強をしています。また、母が保育士の関係で、母子家庭や貧困家庭、待機児童や就労についてよく話をするため、興味があった。
- 仕事柄、母子家庭の貧困などの問題、DV問題に接してきました。退職して何かできないかと参加しました。
- DV被害を受けている母子が安心と安全と安定した生活を得るには住宅問題は欠かせない。空いていている実家をステップハウスとして提供できるのではないか?
- 実家が空き家になり、居住支援をしたい。
- どのような支援や制度が必要と思われましたか?
- 養育費を本人に代わって徴収する仕組み。(明石市でやっているようなもの)
- 初期費用の公的援助。母子世帯の就労がなかなか難しい。就労支援が生活安定のために必要。
- (低賃金、パートでダブルワークが多く、夜間、子どもだけ家にいたり、二次保育にいったりして子どもの負担が大きい)
- 一時的、期限付きの生活保護や住居費支給制度
- DV被害母子がシェルターを出たあとの「ステップハウス」。自立をするまで住宅、生活用品の他に心のケアも提供できるもの。
- ハードだけの支援は本当の支援とは言い難くソフト面の支援とセットであるべきだと思います。各専門家が協力しあえるスキームの確立が今後もっと求められる時代になると思います。