DVを知る

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あなたは被害を受けていませんか

DV被害チェックリスト

□うまくいかないことがあると、すぐに私のせいにする。

 □私が1人で外出すると、しょっちゅう携帯に電話してくる。

 □私が友人や両親と交際するのを嫌がる。

 □私の帰宅が遅くなると怒る。

 □私に「バカ」とか「能無し」とか言う。

 □いつも彼の機嫌をそこねないように気を配っている。

 □彼に怒られるのがいやで、言うことを聞いてしまう。

 □ついつい彼好みの洋服を選んでしまう。

 □人前でも平気で私の欠点を指摘する。

 □彼と会話がしたくても、非難されたり、無視されたりする。

 □癇癪を起すと、壁をなぐったり、物を投げたりする。

 □彼は、私の気分などおかまいなしにセックスを求める。

 ※ 出典:沼崎一郎著「男は何故暴力を選ぶのか」より抜粋。

一つでもチェックがついたらDVの可能性があります。

知っていますか?DV

DV(ドメスティックバイオレンス)とは?

夫婦・恋人などパートナー等の親密な関係にあるカップルの間でふるわれる暴力のことをドメスティックバイオレンス(DV)と言います。男性が被害者の場合もありますが、性暴力や深刻な身体暴力は圧倒的に女性が多いのが現状です。

内閣府の調査(2012年)によれば既婚女性の3人に1人がDV被害を経験し、23人に1人の女性が、生命に危険を感じる程の暴力を受けていることが報告されています。また、警察の犯罪統計(2011年)によれば、配偶者間における犯罪のうち、暴行事件は93.2%、傷害事件は93.6%、殺人事件は56.3%の妻が被害者となったケースです。

どんなことが「暴力」なの?

暴力とは殴る・蹴るなどの身体的なものだけでなく、心理的、性的、経済的、社会的なものも含まれます。

身体的暴力・・・殴る、蹴る、引きずりまわす、物を投げつけるなど
心理的暴力・・・大声で怒鳴る、罵る、脅す、無視するなど
性的暴力・・・・性行為を強要する、避妊に協力しないなど
経済的暴力・・・生活費を渡さない、働きに行かせない、借金をする・させるなど
社会的暴力・・・行動の制限、友人に会わせないなど

暴力は、「安心」「自信」「自由」という人間らしく生きる権利を奪うものです。

DVと心の被害

身体に受けた傷やアザだけでなく、心に受けた目に見えない傷が被害者にとって一番辛く、傷ついた心のケアには長い時間を要します。

いつ暴力にさらされるかわからず、安心できない日々を過ごすことは、精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けることになります。被害者は「私が至らないから」「私が悪いから暴力をふるわれる」と自分を責めるようになり、うつ傾向に陥ったり、子どものケアができないなど、日常生活に支障をきたすこともあります。

■以下のような状況に陥りやすくなります
・暴力により安心や自己尊重感が奪われ、自信がもてない
・自責感情が強くなる
・うつ傾向にある
・子どものケアができなくなる
・孤独感、無力感が深い

なぜ逃げられないのか

逃げるための安全な場所がない、離れることを禁止するような脅しを受けている、経済的見通しが立たないことなどが理由に挙げられます。

住まいについては、第一に必要となりますが、実家や友人宅も決して安全とは言えないため、現在の家を離れられないケースが多く見られます。

脅しについては、直接的・間接的なものがあります。暴力を受けていることを「誰かに伝えたり、別れようとしたら殺す」などの脅しを受けているケース、別れた後の報復に対して強い恐怖を感じて加害者のもとから離れることができないといったケースがあります。

経済的見通しについては、最低限の金銭しか渡されていなかったり、働きに行かせてもらえないという状況から、別れた後の生活どころか逃げ出すためのお金もないこともあります。また子どもがいる場合は、子どものためにも父親が必要ではないかと考えたり、子どもの将来を考え離婚に踏み切れない被害者も多くいます。