・ 女性が1000人多く亡くなった。死亡原因の8割は家屋の倒壊による。 特に女性の高齢者が多かった
・1994年当時 65歳以上の老人は男性が43万人、女性が168万人だった。圧倒的に高齢者の一人暮らしは女性が多い。4人に一人が高齢者になる2025年には、65歳以上の高齢者のうち7割が女性で、75歳以上で夫のいる人は2割と推測されている。
・ 近所とのつきあいが少ないため、災害時の救出が遅れた。助かった人は8割が近隣の人に助けられている。震源地に最も近いはずの北淡町は死者が極めて少ない。
・ 女性の賃金が低いことが、年金の低さや老後の貧困につながる。貧困であることは、劣悪な住宅につながり、被害を大きくした。
・ 震災後の不十分な救助救援体制下で、肺炎、心筋梗塞、肝硬変などで病死した「震災関連死」は927人。高齢者には暖房もない避難所の体育館での生活は酷であった。寒さやトイレにいく回数を減らすために水分をとらないなどで体調を崩していった。
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