「災害と女性」 情報ネットワーク ホームに戻る 海外情報  
  英文資料  
  講演会のお知らせ  
 
 
「災害と女性」 情報ネットワークの概要 事例と対策 対策を推進している自治体の紹介 論文・研究者の紹介 参考資料・図書 リンク集
 
 
事例と対策
一人暮らしの高齢女性
母子家庭
避難所・仮設住宅
家族
労働
からだ
妊娠中や出産後の女性
女性に対する暴力
児童虐待
PTSDと心のケア
マイノリティ
メディアの問題
ボランティア
その他
 
一人暮らしの高齢女性
事例
・ 女性が1000人多く亡くなった。死亡原因の8割は家屋の倒壊による。 特に女性の高齢者が多かった

・1994年当時 65歳以上の老人は男性が43万人、女性が168万人だった。圧倒的に高齢者の一人暮らしは女性が多い。4人に一人が高齢者になる2025年には、65歳以上の高齢者のうち7割が女性で、75歳以上で夫のいる人は2割と推測されている。 

・ 近所とのつきあいが少ないため、災害時の救出が遅れた。助かった人は8割が近隣の人に助けられている。震源地に最も近いはずの北淡町は死者が極めて少ない。

・ 女性の賃金が低いことが、年金の低さや老後の貧困につながる。貧困であることは、劣悪な住宅につながり、被害を大きくした。

・ 震災後の不十分な救助救援体制下で、肺炎、心筋梗塞、肝硬変などで病死した「震災関連死」は927人。高齢者には暖房もない避難所の体育館での生活は酷であった。寒さやトイレにいく回数を減らすために水分をとらないなどで体調を崩していった。


 
対策
・命を守るために一人暮しの女性や要支援者の災害時の支援マップづくりが必要

・災害弱者を出さないための防災弱者対策が重要。家の耐震補強をしたくてもできない人、家の中の家具や電化製品の固定をしたくても体力、資金などの関係で防災対策ができない人たちに手を貸すべきである。それが災害弱者をなくすための唯一の手段である。事前の防災弱者対策こそ優先すべきである。自主防災組織の使命と活動はそこにある(防災システム研究所)

・災害発生後 一人暮しの高齢者を近隣の人が救出できる体制づくり 

・女性の一人暮しが多くすむ老朽化した住宅の補修工事を公的に支援する。老後を安心してくらすには安全な住居が不可欠である。無料の耐震診断や耐震補強工事の補助についての情報を積極的に広報する

・高齢者には暖房があり、温かい食事がとれる老人介護施設などを避難所とする



 
  プライバシー・免責事項 サイトマップ